新潟県上越地域で長年親しまれるみそラーメンの人気店「食堂ミサ」監修のみそラーメンが2023年10月28日から、上越市五智2の市立水族博物館うみがたり内のレストラン「レストランテ・ロス・クエントス・デル・マール」で販売される。スープは本家の味をそのままに、麺や具材をアレンジしたこだわりの一杯を、アクアリウムが並ぶ店内で味わえる。
県内外からの来館者に上越ならではの食文化を楽しんでもらおうと、同レストランでは雪室野菜やサメなどを使ったメニューを地元企業と共同で開発している。ラーメンの提供は初めてで、上越地域で人気のみそラーメンを提供する食堂ミサにコラボを依頼した。
1965年の創業以来、変わらぬ味で親しまれている食堂ミサのみそラーメンは、ニンニクが効いたまろやかな白みそベースのスープに、タマネギがどっさりと乗っているのが特徴。ひき肉やモヤシも入り、中太の縮れ麺とよく絡む。
同レストランで提供する「食堂ミサ監修 味噌らーめん」は、食堂ミサ特製のスープに中太ストレート麺を合わせ、具材のタマネギは雪室貯蔵して甘さを引き立たせるなど、オリジナリティーを出した。並盛り1000円、大盛り1100円。
上越、妙高の両市で食堂ミサ3店舗を運営するミサ企画の中田浩太郎社長(43)によると、他店舗でみそラーメンを監修、提供するのは初めての試みで、「地元の人に(店を)育ててもらったという思いがあり、同じ飲食店として地域を盛り上げていければ」と快諾したという。完成したラーメンについては、「今風のストレート麺で同じスープでも個性が出ている。4店舗目の新しい店としてミサの味を楽しんでほしい」と話した。
同レストランの志田征寛さん(45)は「食堂ミサの味を損なわず、地元のつながりを大切にしたいという思いが出た商品になった。水族館でミサのみそラーメンを食べたという思い出話になれば」とピーアールしている。
販売は通年で、平日は1日15食、土日曜祝日は1日30食限定。レストランのみの利用は入館料不要。営業時間は午前10時から午後5時まで。