JAえちご上越とJAひすいが合併を正式決議 両JAで臨時総代会 3月1日に新JA発足

新潟県上越市のJAえちご上越(本店・上越市藤巻)と糸魚川市のJAひすい(本店・糸魚川市大町1)は2023年10月12日、それぞれ臨時総代会を開き、合併を正式に決議した。12月の県への認可申請を経て、2024年3月1日に新「JAえちご上越」が発足することが決定した。

2JAの合併を決議したJAえちご上越の臨時総代会

JAえちご上越の臨時総代会は上越市新光町1の上越文化会館で開かれ、総代493人のうち本人出席191人に代理や委任状出席241人を合わせた計432人が出席した。

あいさつした羽深真一経営管理委員会会長は、人口減少と少子高齢化の加速による農業者の高齢化や担い手不足などを挙げ、「JAを取り巻く環境は今後ますます厳しくなる。将来を見据え、組合員の営農と生活を守り発展させるために強力な組織、経営基盤が必要」と合併への理解を求めた。出席者からは意見はなかった。採決の結果、賛成426人、反対4人で、3分の2以上が賛成し、合併が決議された。

JAひすいは賛成398人、反対43人で3分の2以上の賛成となり、同じく合併が決議された。

新JAは上越市、妙高市、糸魚川市の上越地域3市をエリアとし、本店は現JAえちご上越本店に置く。組合員数は4万9586人(うち正組合員1万8434人)、職員数1115人、貯金残高4047億円、貸付金残高741億円、購買品供給高91億円、コメを中心とした販売品販売高は103億円(いずれも2023年2月末時点)となる。

両JAは2018年にJAグループ新潟県大会で決議された県内24JAを5JAに集約する合併構想を受け、2019年5月に合併研究会を設置し、2022年10月に合併協議会に移行。今年8月23日に合併予備契約に調印していた。