新潟県上越市大潟区犀潟の独立行政法人国立病院機構さいがた医療センター(佐久間寛之院長)は2023年10月12日、同病院に勤務する看護職員1人が、准看護師資格の免許登録申請をせずに就業していたことが判明したと発表した。
発表などによると職員は今年2月に実施された「第70回新潟県准看護師試験」に合格したが、准看護師資格の免許の登録申請の手続きをせず、今年4月から同病院で准看護師として就業していた。
保健所の立ち入り検査に向けて書類の事前確認をしていたところ、職員の免許未登録が判明したという。
職員はこれまで、医師や看護師の指示を受け、傷病者に対する療養上の世話や診療の補助に当たっていた。患者への健康被害は確認されていない。
佐久間院長は「本来は免許登録後でなければさせてはならない業務を、未登録者にさせていたことについて、責任の重大さを痛感している。このような事態を招いたことについて、患者さんやそのご家族並びに関係機関の皆様に深くおわび申し上げ、こうした事態を二度と起こさないよう再発防止に努める」とコメントした。
なお、職員が対応した患者やその家族には個別に事情説明の連絡をしている。
職員の処分については上部機関との協議で今後対応するとし、担当者は免許未登録での就労について「保健師助産師看護師法違反の可能性があると認識している」と話している。