JAえちご上越とJAひすいが合併協議会設立 2024年3月の合併へ協議開始

新潟県上越市のJAえちご上越(本店・上越市藤巻)と糸魚川市のJAひすい(本店・糸魚川市大町1)は2022年10月4日、「上越地区JA合併協議会」を設立した。2024年3月1日の合併を目指し、具体的な協議に入る。

JAえちご上越本店で開かれた上越地区JA合併協議会発足式

上越市藤巻のJAえちご上越本店で行われた発足式で、協議会会長に就任した笹原茂JAえちご上越経営管理委員会会長は「JAの厳しい経営環境が続く中、将来にわたって安定した組合員サービスを維持するためには、各JAの収支改善の取り組みのほか、現在の枠組みを超えた経営基盤の強化が必要。合併の実現に向けて、JA一丸となって積極的に取り組んでいく」と述べた。

協議会は冒頭以外非公開で行われた。副会長にはJAひすいの吉原勝廣代表理事組合長が就任した。協議会事務局をJAえちご上越本店に置き、両JAなどから職員が常駐する。

あいさつする笹原会長(左)

今後のスケジュールは、2023年9月に合併予備契約を結び、同年10月にそれぞれのJAで合併総代会を開催して、合併を決議する。県の認可を得た後、2024年3月1日に合併する。

両JAは、2018年にJAグループ新潟県大会で決議された県内24JAを5JAに集約する合併構想を受け、2019年5月から合併研究会を設置し検討していた。合併後の新JAの規模は組合員数5万339人、貯金残高4041億円、貸付金残高735億円、購買品供給高91億円、コメを中心とした販売品販売高は117億円となる。

県内では、今年4月に下越南地域の北蒲みなみ、ささかみ、新津さつき、新潟みらい、越後中央の下越南地域の5JAが合併し「JA新潟かがやき」が発足した。中越では越後さんとう、越後ながおか、にいがた南蒲、柏崎の4JAが9月に合併予備契約を締結。来年年2月1日に「JAえちご中越」が誕生する。また魚沼地域の十日町、北魚沼、越後おぢや、津南町の4JAも合併協議会の設立に向けて検討している。

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