上越市議会議場に歌声響く 「議場コンサート」初開催 市民ら60人が聴き入る

新潟県上越市議会は2023年9月4日、上越市役所5階の議場で初の「議場コンサート」を開いた。市民に市議会を身近に感じてもらおうと、9月定例市議会初日に開催。市内のゴスペルグループ「ジェイオー・グレイス・ゴスペル・クワイアー」が歌声を披露し、議員や市職員のほか傍聴席の市民約60人が聴き入った。

上越市議会議場で初開催された議場コンサート

コンサートは本会議開会前の30分間を使って開かれた。開催に先立ち、石田裕一議長が「市民の身近な問題を真剣に議論している議場に市民に関心を持っていただき、足を運ぶきっかけになればと開催した。(出演グループは)昨年参加したクリスマスコンサートで共演し、協力いただいた」とあいさつした。

手拍子をしながらゴスペルを聴く傍聴席の市民ら

同グループの男女12人が「ジス・イズ・ザ・デイ」「主を仰ぎ見て」「アメイジンググレイス」など5曲を熱唱。傍聴席の市民をはじめ、理事者席に座る中川幹太市長など市幹部や議員らも、時折、手拍子を入れるなどして盛り上げた。最後に「アンコール」の声が市民から上がったが、本会議開会時間が迫り、石田議長が「申し訳ありませんが、また機会があれば」と理解を求める場面もあった。

市内春日野2の男性(82)は「たまに傍聴に来るが、今日は普段来ない方も来ている。コンサートはとてもいい雰囲気でぜひ、続けていってほしい」と話していた。