おしゃべり禁止の喫茶店で自分だけの時間を 「読書喫茶ヒミツヤサン」上越市西城町にオープン

“おしゃべり禁止”の喫茶店「読書喫茶ヒミツヤサン」が2023年8月、新潟県上越市西城町2にオープンした。青田川のほとりに立つレトロな店内で、静かな自分だけの時間を満喫できる。

読書喫茶ヒミツヤサンをオープンした宮本さん

店を営むのは、東京都出身の宮本小雪さん(29)。大学卒業後、母の実家がある上越市に地域おこし協力隊として移住し、大島区菖蒲の飯田邸でカフェの開業に取り組んだ。退任後は水族館でレストランなどの店長を務め、育児休業中にシェアキッチンでお手製のプリンを販売したところ手応えを感じ、ぼんやりと夢見ていた自身の店を開くことを決意したという。

看板メニューのプリン(450円、写真はアイストッピング+100円)とクリームソーダ(680円)。店のロゴが入ったグラスは店内で販売している

おしゃべり禁止のルールは、本好きの宮本さんが「静かに本を読める喫茶店にしたい」と、お気に入りのブックカフェを参考に取り入れた。注文は客がオーダー表に記入してカウンターに提出し、複数人で来店した場合は筆談で会話をしてもらう。ただ、小さい子供に本を好きになってほしい思いもあり、子供連れでも利用できる「おしゃべり解禁日」も設けている。

各テーブルにメニューとオーダー表が用意されている

看板メニューのプリンは、卵と牛乳、砂糖のみを使用した素朴なクラシックプリン(450円)。宮本さんが10年前から趣味で作り続け、材料の配分や湯せんの温度など、調整を重ねて自身の好みを追求した。しっかりと弾力のある固さと苦めのカラメルが「刺さる人には刺さる」と自負する。このほか、コーヒー(450円)やクリームソーダ(680円)、味からイメージした本のタイトルが名付けられたフレーバーティー(480円)などを提供する。

窓際に1人席が五つ並ぶほか、2人席が二つある

店内には、エッセイや写真集など短時間でも読みやすい本や、客から寄贈された本が並ぶほか、店のロゴが入ったグラスなど宮本さんデザインのグッズ販売コーナーも。座席はアーチ型の窓に沿って1人席が同じ向きに並び、周囲の視線が気にならない配置となっている。

宮本さんは「本を読んでも読まなくてもいいし、何もしないでプリンだけ食べてもいい。自分の時間を大切にできる場所になれば」と話している。

営業は午前11時〜午後6時。午後5時30分ラストオーダー。水木曜定休。おしゃべり解禁日は第2、4土日曜。プリンや焼き菓子のテイクアウトも可能。最新情報は同店のインスタグラム(@himitsuyasan)まで。

青田川のほとりに立つ元カフェの建物を改装。駐車場は天ぷら若杉と共用で川沿いにある