オコゼに刺され男子高校生2人が救急搬送 上越市なおえつ海水浴場

上越海上保安署によると2023年8月2日正午頃、新潟県上越市のなおえつ海水浴場で、海水浴をしていた長野県上田市の男子高校生2人がオコゼに刺された。このうち1人が吐き気を訴えたため、2人は上越市内の病院に搬送されたが命に別条はない。

同署によると、オコゼに刺されたのは17歳と18歳の男子高校生。17歳男子の両親と2人を含む高校生5人の計7人で訪れ、午前10時30分頃から海水浴を始めた。正午前に高校生のみで海水浴をしていたところ、2人が何かに刺された痛みを感じ、海中を見るとオコゼがいたという。17歳男子は右手のひら、18歳男子は左足の親指を刺され、管理所で処置を受けていたが午後0時20分頃、17歳男子が吐き気を訴えたため救護員が119番通報した。

上越市立水族博物館うみがたりによると、上越沖にはオニオコゼやハオコゼが生息しており、水深200m辺りから浅瀬まで広く分布している。浅瀬では砂に潜っていたり、岸壁や消波ブロック周辺で岩に擬態していたりするため誤って踏んでしまうケースが多く、刺されると痛みや腫れ、しびれなどの症状が出る。このほか上越沖にはアカエイやゴンズイといった毒を持つ生物も生息しているという。

オニオコゼ(画像はイメージ)

同署では「海には人間の生命に影響を与える危険な海洋生物も生息している。海洋生物に刺され、違和感を感じたらすぐに医療機関を受診し、見つけても触らず、周囲の人に注意を呼び掛けるなど事故防止に努めてほしい」と呼び掛けている。