上越警察署は2023年6月28日までに、新潟県上越市に住む60代女性が特殊詐欺（還付金詐欺）被害に遭ったと発表した。被害額は現金約98万円。
同署によると27日午後2時30分頃、女性宅の固定電話に上越市役所職員をかたる男から「医療費控除の返金がある。明日、金融機関から連絡がある」と電話があった。翌28日午前9時頃に金融機関職員をかたる男から電話で「ATMで返金の手続きができる。電話で指示を受けて」などと言われた。女性は男から市内の大型商業施設にあるATMに行くように言われ、同日午前10時30分頃、携帯電話で指定された番号に掛け、指示を受けながらATMを操作していたところ、他人名義の口座に現金約98万円を振り込まされた。
同署によると管内で、市役所職員をかたる特殊詐欺の前兆電話が相次いでおり、「防犯機能付き電話や留守番電話の活用が安全。ATMの操作でお金が戻ることはないので、お金の話が出たら人に相談して」と注意を呼び掛けている。
