初夏の高田城下を力走 「第24回高田城ロードレース大会」に2095人エントリー

初夏の高田城下を走る「第24回高田城ロードレース大会」(上越市など主催)が2023年6月4日、新潟県上越市の高田城址公園陸上競技場などを発着点に開催された。晴天の下、全国からエントリーした2095人が、沿道の声援を受けながらゴールを目指して駆け抜けた。

極楽橋近くからスタートするハーフランナー

大会は個人のハーフ、10km、5km、3kmの4コース、大人と小学生の2人1組で合計タイムを競う3kmのファミリーの部があり、今年は北海道から沖縄県まで30都道府県の男性1626人、女性469がエントリー。2500人前後が参加していたコロナ禍前の8割程度の人数で、最高齢は10kmに出場した長岡市の男性(84)だった。

新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となった昨年は、参加者に抗原検査や検温、体調チェックを求めたが、今年は5類移行に伴い撤廃。参加人数が多いハーフのみ約200人ずつ時間をずらして出発するウェーブスタートで実施した。

午前7時30分、号砲の合図でハーフのランナーが極楽橋近くから順次スタートを切った。司令部通りを通って仲町通りを北上し、上越市役所を過ぎると山麓線に入り南下。中田原から寺町、本町の雁木通りなどを通って陸上競技場に向かった。

高田城址公園周辺を駆け抜ける小学生ら

全コースがスタートを終えた午前8時の高田は青空が広がり、気温は18.6度と清々しい気候だった。ランナーたちは家族や地域住民らの声援に応えて力走し、陸上競技場では両手を上げてゴールするなど晴れやかな表情を浮かべていた。

ゴール地点ではランナーが晴れやかな表情を浮かべていた

ハーフでは千葉県鎌ケ谷市に住む会社員の男性(24)が1時間10分15秒のタイムで昨年に引き続き1着でフィニッシュ。「2連覇を達成できてうれしい。家族たちの応援のおかげで気合が入った」と喜びを語った。

上越市からファミリーの部に出場した小学1年生の女児(6)は「暑くて疲れたけど楽しかった」と笑顔を見せ、父親(42)は「娘が歩かず完走して感動した。一緒に走れてうれしかった」と話していた。