2代目は“グランドピアノ” 上越妙高駅西口の「駅ピアノ」新調

新潟県上越市の上越妙高駅西口の光のテラスに設置されていた、誰でも自由に弾ける「駅ピアノ」が2023年4月、新品のグランドピアノに変更された。ガラス越しに遠く妙高山や火打山、南葉山を眺めつつ、ピアノの音色を楽しめる。大型連休中には、駅を訪れた帰省客や子供たちが音を奏でていた。

上越妙高駅に設置されたグランドピアノを弾く子供たち(2023年5月4日撮影)

同所には2020年8月、新型コロナウイルスの影響で利用客が減少している駅を盛り上げようと駅周辺事業者でつくる上越妙高駅周辺事業協同組合がアップライトピアノを設置したが、経年劣化などで先月下旬に撤去。代わって、同組合加盟企業の齊藤商事(同市島田)の齊藤義輝会長(86)が新たにヤマハ製の新品のグランドピアノを購入し設置した。

大型連休中の5月4日、同駅を利用する帰省客や観光客が珍しそうにグランドピアノを眺め、子供たちが思い思いに鍵盤に指を滑らせた。母親の実家に家族で帰省していて同駅を訪れ、ピアノを演奏した奈良市の小学4年生の女子児童(10)は「眺めがいい所でグランドピアノが弾けてよかった」と話した。

妙高山や火打山、南葉山などを眺めながら演奏できる

齊藤会長は「『限りなき明日へ』という思いを込めてピアノを設置した。永遠とはいかないが、長くたくさんの人に弾いてもらったら」と語った。

上越妙高駅「光のテラス」の場所

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