願いのせて夜空に舞うスカイランタン 社会人サークル金谷人がフェス開催

新潟県上越市金谷地区の社会人サークル「金谷人かなやんちゅ」(伊崎博幸代表)は2020年11月14日、金谷山公園で「スカイランタンフェスティバルin金谷山」を開催した。若者や子ども連れなど200人ほどが集まり、明かりを灯した風船を夜空に打ち上げ、幻想的な景色を楽しんだ。

舞い上がるランタンを見つめる参加者
20201114スカイランタン打ち上げ

20代、30代を中心に活動する同サークルのメンバーが発案した企画。新型コロナウイルスの影響によりさまざまなイベントが中止となる中でも、屋外で安全に実施できる地域活性化イベントとして開催された。ランタン100基を用意して若者を対象に参加者を募ったところ多くの応募があり、130基まで増やしたという。

使用したランタンは、LEDランプが入った50cmほどの大きさのヘリウムガス風船が和紙で覆われたもの。約20mのひも付きで、浮遊後の回収が可能。参加者は和紙を自由にデザインし、家族の似顔絵やキャラクターなどのイラストのほか、「コロナがおさまりますように」「(息子が)健康でいますように」といった願いごとも記して仕上げていた。

日没後の午後5時過ぎ、主催者の合図で参加者はひもを一斉に緩めてランタンを打ち上げた。オレンジ色のランタンがゆっくりと舞い上がっていく様子に、参加者は歓声を上げて写真や動画撮影などを楽しんだ。

母親と2人で訪れていた市立南本町小4年の女子児童は、ディズニー映画で見たスカイランタンのシーンに憧れて参加。「奇麗で楽しかった。ラプンツェルみたいだった」と話し、母親は「上越では見たことのないイベントで、新しくて面白かった」と語っていた。

伊崎代表(37)は「たくさんの方が喜んでくれて良かった。これからも(サークルの)メンバーのやりたいことを実現して色々なイベントをしていきたい」と話していた。