上越市内でけが人9人、建物被害74件など 26日の強風で

新潟県内が強風に見舞われた2022年3月26日、上越市では風にあおられた人が転倒したり、住宅の屋根や外壁がはがれたりする被害が相次いだ。市によると27日午前10時現在で、人的被害が9件、建物被害が74件、その他被害が77件確認された。

本町6では倉庫の外壁のトタンがはがれた(26日午後2時20分頃)

人的被害は、40代男性が風で飛ばされたシャッターにぶつかり右肩を骨折、90代女性が風にあおられ転倒し右前額部を裂創するなど9人がけがを負った。

建物被害は、住家で屋根や外壁のはがれなど13件、公共施設で学校の体育館入り口ドアや児童玄関のガラス破損など32件、空き家や倉庫など非住家でも屋根のめくれなど29件が確認された。上越地域消防局への救援要請は53件あった。

また、農業用ビニールハウスの倒壊が2件、そのほか街灯の損壊や倒木などが75件あった。

新潟地方気象台によると、発達した低気圧の影響で風が強まり、同市高田で26日午後3時53分に南南東の風で最大瞬間風速29.6mを記録した。

急遽26日のライトアップなどが中止となった観桜会会場ではぼんぼりの復旧作業が行われていた(2022年3月27日午後1時過ぎ)