【保存版】上越・妙高地域からエロ本自販機がなくなる日は近い?

昭和の街角にあった “エロ本” の自販機が、ネット動画全盛の中、全国で急速に消滅しつつあるという。そんな危機的な状況下、3年半かけて全国の状況を取材した「全国版 あの日のエロ本自販機探訪記」(黒沢哲哉著)が2017年4月末に出版され、話題を集めている。

本には “日本全土ほぼすべてのエロ本自販機を撮影” と書いてあるが、上越・妙高エリアの自販機は1か所しか紹介されていない。上越タウンジャーナルが総力を上げて探した結果、上越・妙高エリアでエロ本自販機は4か所にあることが分かった。

「あの日のエロ本自販機探訪記」
2017-06-27本S

同書によると、エロ本自販機が登場したのは1975~76年頃で、77年には全国に1万台があったという。ビニ本ブームで勢いは弱まったが、1980年代に第2のピークを迎え、一時は2万5000台が稼働した。しかし、家庭用のビデオデッキの普及で、一気に衰退する。

その後、エロ本自販機は高速道路の延伸に伴って地方に散らばり、自販機ショップ、山道、田舎道などに活路を見出し、ひっそりと営業しているという。現在、エロ本自販機が1台もない県は13道府県に及ぶといい、本書では「北陸地方で稼働エロ自販機がもっとも多いのは新潟県だ」と書いている。

妙高市姫川原「おもしろ館」

おもしろ館(妙高市姫川原)
妙高市姫川原

「あの日のエロ本自販機探訪記」には、見開き2ページで大きく紹介されている。裏側に工場の廃墟があり、自販機小屋にはつる草がからまって虚無感が漂う。著者はこのような“廃墟”が好きなようだ。

蛍光灯は自販機小屋の中にあって看板を照らさないために、道路を走る車からはエロ本自販機かどうかは分からない。地元の人が顧客なのだろう。不思議なことに、駐車スペースがない。どうやって購入したらいいのか。旧国道18号線沿いなので、交通量は比較的多い。

どのエロ本自販機も盗難防止のため、鉄の格子がはめられている。また、ガラス面には銀色のミラーフィルムが貼ってあり、昼間に未成年が入っても本が見えないようになっている。

DVD付きの雑誌が中心で、価格帯は1000~3000円。自販機は3台あるが1台は故障中。高床山森林公園入り口近く。地図はここ

妙高市柳井田町

妙高市柳井田町のエロ本自販機
妙高市柳田町

*既に撤去されました。

国道18号と上越大通りが交差する寺町交差点角にある。入り口には「十八歳未満 立入禁止」としか書いてない。

中に入ると「今一番過激なのは本です。この事実ご存知ですか!」と書いてあった。自販機は3台。雑誌は700円からあり、良心的だ。DVDのほか、大人のおもちゃ類などがある。地図はここ

上越市中郷区二本木「エキサイト」

上越市中郷区の「エキサイト」
上越市中郷区

二重の鉄格子で厳重にガードされている自販機
格子

「妙高サンシャインゴルフワールドくるみケ丘」の向かい側にある。夜になると周囲は真っ暗で、誰が買いに来るのだろう。

自販機は3台あり、鉄格子が二重になっていて、重々しい感じ。価格帯は2000円~5000円。地図はここ

上越市三和区下中

上越市三和区のエロ本自販機
上越市三和区

新井-柿崎線の三和西部工業団地入口の交差点付近にある。自販機小屋には「DVDビデオ グッズ 本」と書かれている。燕市の業者が設置している。

自販機は3台。価格帯は700円~5000円。地図はここ

【後記】

「○○にエロ本自販機があるらしい」という情報を得てから、まずはGoogleストリートビューで存在を確認してみる。その上で現地に赴いたが、上越市今池、上越市大潟区蜘ケ池では既に自販機小屋は撤去されていた。消滅のスピードは思いの外、早いようだ。