上越市60代女性410万円だまし取られる 特殊詐欺被害

上越警察署は2018年3月7日、新潟県上越市内の60歳代女性が3月1日〜5日にかけて、架空請求詐欺の被害に遭ったと発表した。被害総額は410万円。

同署によると1日、女性宛てに「消費料金に関する最終告知のお知らせ」と書かれたはがきが女性宅に届いた。連絡先の記載にあった実在しない「法務省管轄支局民間訴訟告知センター」へ電話すると、電話の相手から「7、8年前の未払いがある。裁判になる」と言われたという。更に、コンビニエンスストアへ行き、指定番号を店員に伝えて10万円をレジで支払うように指示され、女性はコンビニエンスストアへ行き、レジで大手インターネット通販会社の収納代行として10万円を支払った。

女性は支払ったことを相手に伝えるために電話をかけると、更に未払いがあると言われた。女性は2日にコンビニエンスストア4軒を回り、計200万円、5日にもコンビニエンスストア4軒を回り計200万円を収納代行で支払った。女性は3日間で上越市、妙高市の計8軒のコンビニエンスストアを回り、計410万円を支払った。

女性は更に支払いを求められたことから5日に銀行へ行き、定期預金を解約しようとしたところ、行員が特殊詐欺を疑い、警察に通報。女性は特殊詐欺被害に遭ったことに気付いたという。

同署は「『最終告知』などと書かれたはがきは詐欺。絶対に電話を掛けないで。不安な場合は警察に相談してほしい」と呼びかけている。