新潟県上越市営の上越地域医療センター病院で昨年(2015年)1月、短期入所を利用していた市内の成人女性が、たんがのどに詰まったことにより心肺停止となり、その後に死亡した。市は見回りなどの頻度が少なかったことなどにより、結果として死亡という事態に至ったとして、女性の遺族に損害賠償金2200万円を支払う。関連議案を来月の市議会に提案する。
女性は、宿泊を伴う短期入所を利用していたが、たんが詰まって心肺が停止している状態で発見された。救命措置で心拍が再開したものの、自発呼吸ができない状態だったため、県立中央病院に転院搬送されたが、4日後に死亡した。
市によると、女性が短期入所を利用する際には、頻回に見回りをしてたんの吸引を行うということだったが、実際には巡回やたんの吸引の頻度が少なかったことなどから、市は「結果として死亡という重大な事態に至った」と責任を認め、謝罪と再発防止、2200万円の損害賠償金の支払いなどを内容に和解する。
来月の市議会12定例会での議決後は、速やかに示談する予定だという。