北陸新幹線上越妙高駅前に昔ながらの「はさがけ」 2週間限定の不思議な風景

北陸新幹線上越妙高駅前で2015年8月29日、稲のはさがけが行われた。新幹線駅に昔ながらのはさがけ稲という不思議な組み合わせの風景が楽しめる。稲がはさがけされているのは2週間ほどだという。

上越妙高駅前に現れたはさがけされた稲
はさがけ

はさがけをしたのは地元の有志で、新幹線駅の利用客らに昔ながらの上越の風景を楽しんでもらおうと行った。

駅近くの大和5に住む佐藤恵子さん(62)が今年稲荷で農園を立ち上げ、近隣住人らと米作りに取り組んできた。この稲を駅西口のコンテナを活用した商業施設「フルサット」敷地内にはさがけして、新幹線の利用客を楽しませようという試みだ。佐藤さんが中心となり、フルサットが協力して実施した。

この日は朝から約20人が6アールの田んぼで昔ながらに鎌を使い手作業で稲刈りをして、駅前まで軽トラックで往復して運んだ。金属製のパイプで作った「はさ木」に束ねてはさがけした。

佐藤さんは「駅周辺をみんなで盛り上げていきたい。駅から見ると山もきれいなので、駅を利用する人に昔ながらの景色を楽しんでもらえれば」と話していた。