ネットで有料の “恋愛指導” し懲戒処分 上越地方の20代男性小学校教諭

インターネット上で有料の恋愛相談を受け付けたり、恋愛サイトでコラムを執筆し原稿料を受け取っていたりしたとして、新潟県教育委員会は2020年6月11日、上越地方の小学校に勤務する20代の男性教諭を減給4か月の懲戒処分にしたと発表した。公務員は営利目的の副業が禁止されている。

県教委によると、男性教諭は2019年3月から2020年3月にかけて、恋愛相談アプリを使って有料の恋愛相談を受け付け、相談料やアプリの広告料による収入を得ていた。また別の恋愛サイトに恋愛に関するコラムを投稿して原稿料を受け取るなどし、計約160万円の収入を得ていた。

男性教諭から有料で恋愛相談に応じていることを他校の教員が聞き、発覚した。恋愛に関する男性教諭のツイッターなどSNSへの投稿に対し、「いいね」やフォロワーが増えたことで、「価値があるのではと有料でやってしまった」と話しているという。職務に関する個人情報の投稿はなかった。

また県教委は同日、児童の耳を引っ張るなどの体罰を行ったとして、上越地方の小学校に勤務する50代の女性教諭の戒告の懲戒処分も発表した。

女性教諭は2018年9月から12月にかけて、学級担任をしていたクラスの児童3人が指導に従わなかったことから、耳を引っ張るなどの体罰を行った。今年1月に県教委が実施した体罰の実態把握のためのアンケートで、他の児童の保護者を通じて発覚した。児童らにけがはなく、女性教諭は「申し訳なかった」と話しているという。