直江津港内でカヤック転覆 近くの船が男女2人を救助

上越海上保安署によると2020年9月20日午後5時48分頃、新潟県上越市の直江津港内でカヤックに乗船していた男性から「カヤックに浸水して海に投げ出され、付近の船舶に救助された」と118番通報があった。

カヤックに乗っていたのは福島県福島市の27歳男性、岩手県盛岡市の26歳女性の2人。同署によると2人は同日午後2時30分頃、黒井浜から出発し、直江津港第2東防波堤付近でアンカーを入れ、魚釣りを開始。同5時15分頃、黒井浜に帰るため、アンカーを上げようとしたが上がらず、船首側が海中に海に沈む形となり、船首側からカヤック内に浸水。その後、カヤック全体が浸水し、転覆。2人は海に投げ出された。

転覆後に118番通報したが、通話ができなかったことから、大声を出し、持っていた笛で助けを求めたところ、付近で魚釣りをしていたプレジャーボート乗船者が気づき、無事救助された。

救助したプレジャーボートには群馬県渋川市の60歳男性ら4人が乗っていた。

救助された男性は再度118番通報し、自分たちが船に救助されて無事であることを話したという。同署によると救助された男女はライフジャケットを着用していた。2人にけがはない。