戦国武将の姿なく 春日山城前面に 謙信公祭のポスター完成

2018年8月25、26日に新潟県上越市で開催される戦国武将上杉謙信の遺徳をたたえる「第93回謙信公祭」のポスターがこのほど完成した。ポスターに武将の姿はなく、謙信の居城、春日山城の威容を前面に出したデザインだ。

第93回謙信公祭のポスター 謙信公祭ポスター

ポスターは主催の謙信公祭協賛会が作成した。デザインのメインは、謙信が生まれ生涯の大半を過ごした春日山城。事務局の上越市観光振興課によると「動くことのない本物の宝であり、誇りである」ことからデザインの中心に据えた。また春日山の堂々たる山容と山裾に広がる霧に「謙信公の人となりや精神性を感じてほしい」という思いも込めているという。題字の背景には、春日山城の武将たちの屋敷跡などが描かれた同市教育委員会所蔵の絵図「越州春日廃城之圖(年不詳)」も組み合わせた。

2600枚を作成。今後、旅行会社や姉妹都市・友好都市、県内外観光施設などに送付され、貼り出される。

謙信公祭の謙信役は、NHK大河ドラマ「風林火山」が放映された2007年から2015年までにミュージシャンのGACKT(ガクト)さんが合計7回務めた。当時のポスターは謙信にふんしたGACKTさんがデザインされており有料販売もしていた。2016年からは住民主体の地元の祭りへと方向転換し、市長や商工団体の代表が謙信役を務め、今年は市民公募で決める。   出陣行列や川中島合戦の再現、献納米合戦、大民謡流しなどの各イベントの参加者の募集や、川中島合戦の再現を見学する桟敷席の販売も始まった。申し込み、問い合わせは謙信公祭協賛会事務局の市観光振興課025-526-5111。インターネットでも「上越観光Navi」(http://joetsukankonavi.jp) からも申し込める。

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