野澤朗副市長が辞職 さっそく支援市議団準備会に出席

10月31日投開票の任期満了に伴う上越市長選挙に立候補する意向を示している同市の野澤朗副市長(63)が5月21日、辞職した。同日朝、村山秀幸市長から退職辞令を受け取った野澤氏は、正午過ぎに職員に見送られ庁舎を後にし、市役所隣の上越文化会館で開かれた支援市議団の設立準備会に出席した。

辞職し新しいステージへ

野澤氏に辞令を手渡した村山市長は「心に決めた新しいステージで活躍し、全力を尽くしてください。長い間ありがとうございました」と激励した。

村山市長から辞令を受け取る野澤氏(右) DSC_5136

野澤氏は報道陣の取材に対し「市民の皆さんに選んでいただけることを目標に市長という職を意識した活動を始めたい。名前が挙がっている人と比べて知名度が低く、立場はチャレンジャー。遅れを取り戻せるように精力的な活動をしていきたい」と話した。6月上旬にあらためて記者会見して大まかな政策などを発表するとした。

支援市議団の準備会

正午過ぎ、1階ロビーで職員から花束を受け取った野澤氏は「皆さんと一緒に仕事ができて大変幸せでした。自分やご家庭、ご家族を大切して豊かな人生を送り、いい仕事をしてください」とあいさつし、41年間務めた市役所を後にした。

市役所ロビーで花束を受け取り、職員に送られる野澤氏 野澤さん花束

市役所隣の上越文化会館では正午から支援する市議団の設立準備会が用意されており、早速出席した。

支援市議団の準備会は、議長の飯塚義隆市議(代表世話人)、最大会派みらい代表の石田裕一市議、創風の江口修一市議、輝代表の栗田英明市議の4人が世話人となり、全議員に呼びかけた。31人の市議のうち、共産の3人や宮越馨氏らを除く20人が出席した。

支援市議団の準備会に出席する野澤氏(右) 2930

会は非公開で、野澤氏は決意を述べ、支援を要請した。

代表世話人の飯塚市議は取材に対し「野澤さんは人となりや行政手腕などから候補者として適任」と話した。今後は6月上旬の野澤氏の記者会見後、正式に支援市議団を発足させたいとしている。

次期市長選では、現職の村山秀幸氏(72)は立候補しないことを表明。前回村山氏に惜敗した元市議の中川幹太氏(45)のほか、佐渡市の行政書士後藤浩昌氏(60)が立候補を表明している。また、元市長で昨年の市議選でトップ当選した宮越馨氏(79)の動きも注目されている。

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