日蓮宗の僧侶による厄除け開運の水行祈祷会が2017年12月17日、新潟県上越市寺町3の常顕寺(西山要穂住職)で行われた。僧侶たちは雪の舞う寒さの中、境内でふんどし姿になって冷水を浴び、人々が清らかな心で新年を迎えられるよう一心に祈った。
厄除け開運、無病息災などの祈願として昨年に続き2回目の実施。世界三大荒行の一つと言われ、極寒の中100日間に及ぶ「日蓮宗の大荒行」を経験した西山住職をはじめ、市内外の9人の僧侶が水行を行った。
新潟地方気象台によると、同市高田のこの日の最高気温は3.8度。僧侶たちは檀家や近隣住民らが見守る中、南無妙法蓮華経の題目と共に境内へ姿を現した。ふんどし姿になり、大声で読経しながら気合いを入れ、桶で汲み上げた冷水を勢い良く何度も頭からかぶった。
水行の後には本堂に檀家や一般客など40人ほどを招き、除災と来年の開運などを願い、読経や祈祷、福銭と福豆などの菓子まきが行われた。
夫婦で水行を見守った70代女性は「家内安全と健康を願った。昨年も見たが寒い中で水をかぶる姿を見て元気をもらえた」。西山住職は「天候には恵まれなかったが冷たく感じず気持ち良かった。来年以降も冬至の前をめどに行っていくが、将来は願いのある人や、自己鍛錬をしたい市民にも参加してもらいたいと考えている」と語った。