上越地域に今冬初の地盤沈下注意報発令

強い寒気の影響でまとまった降雪となり、消雪用地下水の揚水量が増加し地盤沈下のおそれがあるとして、新潟県は2021年12月31日正午、上越市高田地区を中心とする規制地域に地盤沈下注意報を発令した。

県によると31日午前10時現在、上越市本城町の高田城址公園観測井の地下水位低下量は5.68mで、注意報発令基準の5mを超えたため、地盤沈下注意報を発令した。同市栄町の高田G2観測井は5.77mで注意報発令基準の6mには達していないが、いずれかの観測井戸が基準を超えた場合は、気象状況を考慮して注意報が発令される。

県は同市と協力し、消雪用井戸の設置者に注意報発令を通知し、節水対策の徹底を要請するほか、一般市民には節水などの協力を求める。

新潟地方気象台によると、31日正午現在の同市高田の積雪は49cmで今冬の最深積雪となっている。