上越市立小中学校の全普通教室にエアコン設置へ 設置費用20億4410万円

新潟県上越市は夏の熱中症対策として、市立小中学校と幼稚園の全普通教室にエアコンを設置する。来年の夏までに設置工事完了を目指す。国の補正予算で創設された交付金を活用し、開会中の市議会12月定例会に設置費用20億4410万円を盛り込んだ補正予算案を追加提案する。

エアコンを設置するのは、小学校は50校のうち今年4月に新校舎で開校し設置済みの有田小を除く49校。中学校は22校のうち、設置ずみの安塚中、中郷中を除く20校。幼稚園は高田幼稚園1園。対象となる普通教室は、幼稚園の保育室3室を含め70校668教室となる。

(写真はイメージ)
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設置費用20億4410万円のうち、臨時国会で成立した国の補正予算による「ブロック塀・冷房設備対応臨時特例交付金」や地方交付税措置の市債を活用することで、市の実質負担は10億3260万円となる。

市教育委員会によると、12月議会での補正予算の議決後、発注入札業務を行い、来年2月には設置工事に着手する方針。都市ガスの整備状況によって、空調方式がガスまたは電気となる見込み。

市立小中学校の普通教室のエアコン設置率は9月1日現在、小学校9.5%、中学校は9.2%だった。