上越市で福祉施設の新型コロナワクチン接種始まる 高齢者は5月10日から

新潟県上越市の福祉施設入所者と職員を対象にした新型コロナウイルスワクチンの施設集団接種が2021年4月21日、始まった。接種の対象となるのは、市内約60施設の入所者約5000人と、職員約4000人の計約9000人。接種は各施設で実施する。

あいれふ安塚でワクチン接種を受ける入所者(21日、上越市提供)
20210421-13 接種(入所者)

21日、安塚区安塚の特別養護老人ホーム「あいれふ安塚」では、入所者27人と職員ら38人が接種を受けた。医師2人が問診などを行い、看護師2人が接種を実施。市によると、接種後体調が悪化する人も出ず、想定よりスムーズに進められ、約1時間で完了した。同施設では今後、3日間にわたりほかの対象者に1回目の接種を行う予定だという。

ほかの施設でも順次接種が行われ、7月中旬までに2回の接種が完了する見込み。

受付で検温を受けるあいれふ安塚の入所者(21日、上越市提供)
20210421-10 受付

65歳以上の接種は5月10日から

上越市は21日、3月末に接種券を郵送した約6万1500人の65歳以上の高齢者について、個別接種と集団接種のいずれも5月10日から接種を開始すると発表した。集団接種については、これまで土日祝日に市内8会場で行うとしていたが、医療従事者や会場などの確保ができたことから、さらに平日会場を同市新光町1の「上越休日・夜間診療所」に設け、計9会場で実施する。

集団接種は、平日会場では5月10日から開始し、以降は月〜水曜に実施。土日会場の8か所では5月22日から開始する。地域ごとに会場と日時が割り振られ、5月上旬に個別通知が郵送される。集団接種会場への送迎バスを運行予定の13区と谷浜・桑取区、初日の5月10日から始まる地区の人には4月下旬に通知が郵送される。指定会場や日時の都合が合わない場合やバス利用希望者は、市への連絡が必要。

かかりつけ医療機関での個別接種の場合、接種日時は医療機関の指示に従う。

ワクチン接種スケジュールなどについて記者説明する市の担当者
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個別接種を希望する人やワクチン接種を希望しない人は23日までに市に連絡する必要があるが、市によると、21日時点で約500人から接種を希望しない旨の連絡があった。個別接種希望者は、医療機関から市への連絡を基に算出すると約2万3000人。市では早めの連絡を呼び掛けている。

また、16〜64歳の接種については個別、集団ともに7月中旬〜11月末に実施し、集団接種は予約制とする予定。

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