上越蓮まつりが今年から「高田城址公園観蓮会」に名称変更 外堀では早くも開花

新潟県上越市の高田城址公園で毎年開かれている「上越蓮まつり」が、今年から「高田城址公園観蓮会かんれんかい」に名称変更される。実行委員会が2020年6月19日に発表した。また、新型コロナウイルス対策として、今年は園内のイベントを中止するなど開催規模が縮小される。会期は7月18日から8月23日まで。

北堀で早くも花を咲かせるハス(2020年6月19日午前10時頃撮影) 20200619北堀2

名称変更で春夏の2大花見をアピール

祭りは「東洋一」と呼ばれる同園のハスの見頃に合わせ、毎年夏に開催されている。名称変更は、今年4月に公園名が変更されたことを受け、春の観桜会と名称をそろえることで、上越市の2大花見としてアピールする狙いがある。

新型コロナの影響で公園内イベントなどは中止

今年は新型コロナ対策として、園内に感染予防を呼び掛ける看板を設置し、園内トイレに消毒液を設置する。また、不特定多数を集客するイベントや事業の中止を決定。中止するのは、観光ボランティアガイド、蓮まつり物産展、蓮めん販売、上越オクトーバーフェストほか、園内で実施するイベント。

のぼり旗や「お休み処」は設置

オンラインや新しい生活様式を取り入れた事業は実施するとし、熱中症対策として堀沿いに設置される日よけ小屋の「お休み処」は、いわゆる「3密」を避ける形で設置。同園を含めた市内周遊のモデルコースをインターネット上で発信し、市内飲食店で「蓮の御膳」を販売するほか、ハスの紹介看板やのぼり旗を園内などに設置する。

実行委の担当者は「なかなか来てほしいと言いづらい状況ではあるが、訪れた方へのおもてなしの準備はできる限りしていく」と話している。

昨年より3日早く開花

園内南堀と北堀では、早くもハスが開花し、ピンク色のかれんな花を咲かせている。同園管理事務所によると、昨年より3日早い6月18日に開花を確認したという。

高田北城高校前の道路すぐそばに咲く北堀のハス 20200619北堀1

南堀の高田城址公園オーレンプラザ近くに咲くハス 20200619南堀2

開花が確認できたのは、南堀の高田城址公園オーレンプラザ近くと高田スポーツセンター向かい、北堀の県立高田北城高校向かい側の交差点近く。北堀は、道路のすぐそばと、道路から2mほど離れた所に計3輪が咲いていた。

同事務所の石田三郎さんは、「今年は西堀の生育が昨年よりも悪いが、ハスは暑いと良くなるので、これからの暑さで盛り返してくれたら」と話していた。見頃は7月下旬から8月初旬だという。

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