JAえちご上越が運営する「上越あるるん村」が2018年4月27日、新潟県上越市大道福田にオープンした。初日から新鮮野菜や農産加工品、肉、鮮魚などを購入しようと、多くの人たちでにぎわった。30日まで誕生祭と銘打ったオープニングイベントが行われている。
ワンストップショッピングが実現
「上越あるるん村」は、加工直売施設とレストランを併設した「あるるんの杜」の隣に新築移転した農産物直売所「あるるん畑」と新設された鮮魚売り場「あるるんの海」の施設一帯の名称。総工費4億円で昨夏に着工した。施設延床面積は1087平方m。地産地消と地域農業の活性化のほか、市の観光拠点としての位置づけを目指す。3施設を集約することで新鮮野菜や加工品、鮮魚などを1か所で買える ”ワンストップショッピング” が実現可能になることから、同JAは「食と農のテーマパーク」と打ち出し、本年度、14億3300万円の売り上げを見込む。
あるるん畑は売り場面積1.5倍に
新築移転したあるるん畑は通年営業の大規模野菜直売所の先がけとして2006年、売り場面積260平方mでオープン。年々生産農家が増加し、販売スペースなどが手狭になったことなどから、16年にオープンしたあるるんの杜隣に新築移転することになった。新店舗はこれまでの売り場面積の約1.5倍になり。農産物や加工品のほか、「メイド・イン上越認証品」の常設販売コーナーも設けられたほか、あるるんの杜内にあった精肉コーナーが移動。地場農産物を使用した食事や総菜を販売する「農家レストランおかげさま」もこれまでと変わらず営業する。
鮮魚を販売する「あるるんの海」
「観光客を呼び込むためには鮮魚の販売が目玉の一つ」(同JA青木克明経営管理委員会会長)になることから、鮮魚を販売する「あるるんの海」を新設。近海魚を中心に、新鮮な魚がずらりと並ぶ。新潟中央水産市場が店舗運営を行う。
あるるんの杜は季節の新製品も
あるるんの杜は地場産農畜産物をふんだんに使用したレストラン「六花の里」、総菜弁当コーナー、米粉パンコーナー、スイーツジェラートコーナーがあり、季節に合わせた新商品も並ぶ。
オープニングセレモニーでは青木会長や関係者、フリーアナウンサーで「あるるん元気応援大使」の伊勢みずほさんらがテープカット。オープニングイベントも多彩に行われ、買い物客で会場は賑わいを見せた。友人と訪れた同市岩木の主婦(61)は「新鮮で安心できる食材なので、普段から利用している。今日はタケノコや手打ちそばを購入しました。一か所で買い物が済むのでとても便利ですね」。青木会長は「地場の農畜産物を観光を通じピーアールできれば。食事や買い物を楽しんでほしいし、農業の発展、地域活性、地域を盛り上げることができるよう取り組んでいきたい」と話した。
駐車場は、乗用車190台、大型バス2台を停めることができる。営業時間は9時30分から午後7時。あるるんの杜内レストラン「六花の里」は午前11時〜午後2時(最終入店)、ディナーは完全予約制。あるるんの杜のみ毎週水曜日が定休。問い合わせはあるるん畑025−525−1183、あるるんの杜025−520−5515、あるるんの海025−520−8018。