赤倉温泉の旅館大丸が破産 負債は約5億7400万円

新潟県妙高市赤倉の温泉旅館「有限会社旅館大丸」(資本金800万円、従業員11人)は2018年3月30日、新潟地裁高田支部に自己破産の申し立てを行い、破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンク上越支店によると、負債総額は5億7400万円が見込まれる。

破産手続き開始決定を受けた「春秋の宿 大丸」
2018-03-31 大丸

同社は1953年(昭和28年)6月に設立された温泉旅館で、「春秋の宿 大丸」として知名度があった。源泉かけ流しの男女展望大浴場を備え、冬はスキー客でにぎわったほか、近年は旅行サイトからの予約も増えていた。

バブル経済崩壊以降は、スキー人口の減少や、震災の影響などにより利用客は減少し、近年の売上高は1億円内外にとどまっていた。

収益面も客単価の低迷で利幅は薄く、過去の設備投資による支払利息が収益を圧迫し、欠損計上が続いていた。

春秋の宿 大丸