北陸地方3か月予報 降雪ほぼ平年並み 大雪もたらすラニーニャ現象発生高まる

新潟地方気象台はこのほど、新潟県を含む北陸地方の11月から2022年1月までの3か月予報を発表した。12、1月の降雪量はほぼ平年並みの見込みだが、気象庁の発表によると、日本付近に寒気をもたらし大雪の原因とされるラニーニャ現象が今後発生する可能性が高まってきており、今後の予報が注目される。

ラニーニャ現象は、南米ペルー沖から太平洋にかけての赤道周辺海域の海面水温が低くなる現象。発生すると、冬は偏西風により日本付近に寒気が流れ込みやすくなるなど気候にさまざまな影響をもたらす。上越市が記録的大雪に見舞われた昨冬も発生していた。

気象庁が10月11日に発表したエルニーニョ監視速報によると、ラニーニャ現象時の特徴に近づいてきており、今後秋から冬にかけてラニーニャ現象が発生する可能性は60%と、平常の状態が続く可能性の40%よりも高くなっている。

3か月予報によると、11〜1月の気温と降水量はいずれもほぼ平年並み。西日本を中心に、12月以降は冬型の気圧配置になりやすく、寒気の影響を受けやすい見込み。気象台は「例年通りに雪の事前準備を。常に最新の予報を利用して」と呼び掛けている。

【11月】気圧の谷や湿った空気の影響により、平年同様曇りや雨の日が多い。気温上昇による農作物管理や体調管理に注意。

【12、1月】気圧の谷や寒気の影響により、平年同様曇りや雨、または雪の日が多い。気温寒暖差による農作物管理や体調管理に注意。