原発再稼動など上越市議選立候補予定者に公開質問 回答全文を公開

脱原発を目指す市民団体「つなげよう脱原発 上越の会」は、2016年4月24日投開票の上越市議会議員選挙の立候補予定者34人に対し、東京電力柏崎・刈羽原子力発電所の再稼働などに関する公開質問を行い、その結果を発表した。22人から回答があり、回答の全文が会のホームページに公開されている。

公開質問は、市民団体「つなげよう脱原発 上越の会」が、上越市議会議員選挙にあわせて3月に実施したもので、これまでに立候補を表明している現職22人、元職2人、新人10人の合計34人に郵送とファクスで行った。22人から回答があり、回答率は64.7%。

柏崎・刈羽原発の再稼働ついては、賛成が2人、反対が13人、未記入が7人。賛成の理由は、「十分安全が確認されば賛成」「将来は廃炉にすべきだが、経済的視点から安全性を確認した上で再稼働すべき」といったものが多く、反対の理由は「基本的に原発に反対」「現時点では安全性が確保されていないので反対」などとなっている。「現段階では判断できない」として未記入もあった。

再稼働にあたり上越市など30km圏内の市町村の事前承認の必要性については、「必要」が14人、「不必要」が7人、未記入が1人。

昨年上越市が作成した原子力避難計画については、周辺自治体としていち早く避難計画を策定したことを評価する声がある一方、「内容が不十分」「問題がある」とする意見も多い。

記者会見して公開質問の結果を発表する植木代表(右)ら
会見

植木史将代表は、「新しい市議会議員が上越市の安全安心の確保を担うことになる。投票の判断材料としてほしい」と話している。

つなげよう脱原発 上越の会のホームページ
http://tunadatu.jimdo.com/