新潟県上越市は2021年2月20日、市内企業など111社にメールを一斉送信する際、誤って全ての送信先のメールアドレスが表示される形で送信したと発表した。漏えいしたアドレスのうち、法人の代表アドレスではない担当者の業務用個人アドレスが72件あり、担当者の氏名が分かるものも含まれていた。
漏えいしたのは、市内のインターンシップや就職情報を提供する同市運営のウェブサイト「上越市インターンシップ」に掲載する企業のメールアドレス。掲載内容に変更がないか確認するため、市産業政策課の職員が19日にメールを一斉送信した際、送信先アドレスを受信者にほかの送信先が見えない「BCC」とすべきところを、全送信先が見える「TO」のまま送った。受信した企業からの指摘で発覚し、同日中に全社に再度メールし、謝罪と当該メールの削除依頼をしたという。
同課は「職員の個人情報保護の意識が低かった。全庁職員にあり得ることなので、各職員に周知と認識の徹底に努める」としている。