「るるぶ特別編集 上越市」が完成! 市民サポーター60人が制作協力

新潟県上越市の「見る・食べる・遊ぶ」を市民自らが体験し、制作した旅行ガイドブック「るるぶ」の特別編集「上越市」が2022年3月12日、完成した。市内の観光施設を中心に、東京や長野、富山などの駅、高速道路のサービスエリアに配置される予定。

完成した「るるぶ特別編集 上越市」
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上越市制50周年と市民プラザ(同市土橋)の開業20周年を記念し、同施設指定管理者の上越シビックサービス(同市木田1)が企画した。住民ならではの視点で県内外に地域の魅力を発信しようと、市民からサポーターを募集した。るるぶを発刊するJTBパブリッシング(東京都)によると、民間が企画し、市民が主体となって制作したのは今回が初めてだという。

サポーターには年齢や職業などさまざまな約60人が参加。観光部会、食部会、体験部会に分かれ、昨年8月から計4回のワークショップを通して、テーマ決めや取材、構成などを行った。

AB判カラーの全24ページで、3万部を発行。「観光」「食」「体験」の三つのテーマごとに、上越の四季に合わせた観光地やイベントのほか、「上越レトロさんぽ」と題した高田の町家や雁木の紹介、日本酒やラーメン、カフェなどのグルメ、自然や里山での暮らしを体験できるアクティビティなどを詰め込んだ。

里山体験などのアクティビティ紹介ページ
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市内のカフェ特集も
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発行を記念して市民プラザで行われた完成発表会には、サポーターや関係者約40人が出席。これまでの制作の過程をまとめた動画を鑑賞したほか、ゲストの中川幹太上越市長に完成品が手渡された。

サポーターとして参加した同市寺町3でカフェを経営する渡部しのぶさん(42)は「知らない店や場所がまだまだあることに驚いたので、まずは市民の方にも載っているところにたくさん訪れてほしい」と話した。

上越シビックサービスの統括マネージャーで実行委員長の赤岡史夫さん(57)は「点在する観光地や店を線でつないで発信できたのでは。熱意の持ったサポーター同士がつながり、まだ知らない上越をたくさん見つけていただいたので、今後もブラッシュアップして第2、3弾も考えていきたい」と語った。

完成品を手にする実行委員やサポーターら
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