高田城址公園の桜つぼみ出ずまだ花芽 観桜会開幕まで1週間

新潟県上越市の高田城址公園で2022年3月26日、「第97回高田城址公園観桜会」(〜10日)が始まる。初の3月中開幕となるが、開花宣言に使われる調査木のソメイヨシノは19日現在、つぼみが出る前の花芽の状態となっている。日本気象協会によると、19日時点の同公園の開花予想日は4月4日で、昨年より6日遅く、平年より2日早い。満開は9日の予想となっている。

調査木のソメイヨシノは花芽の状態(19日午前11時半頃撮影)
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観桜会は過去3年間、曜日にかかわらず毎年4月1日からに会期が固定されていたが、暖冬少雪の2020年は観測史上最速の3月27日、2021年は記録的豪雪だったが29日と、開花日が早い傾向にあったことから今年は会期を変更した。

開催まで1週間となった19日は、園内の桜の保全活動などに取り組む環境ボランティア団体「エコ・グリーン」(鈴木敏男代表)が市民対象の観察会を実施した。同団体によると、開花には2月1日からの日平均の積算気温が330度ほど必要で、今年は2、3月と気温が低めだったため、17日現在で150度ほどにとどまっている。

観察会は早咲きの「薄寒桜」など公園内各所の木で行われた
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鈴木代表(68)は「昨年は開花前日の強い南風で気温が上昇し、一気に花が開いた。今年も今後の天候次第になるが、例年通りの開花になるのでは」と話している。

高田城址公園