グッズショップなど拡大 「直江津D51レールパーク」 今季営業開始

冬季休業していた新潟県上越市のえちごトキめき鉄道の「直江津D51(デゴイチ)レールパーク」(同市東町)が2022年3月19日、今シーズンの営業を開始する。昨年4月にオープンした同施設は、主に休日のみの営業でコロナ禍にもかかわらず、12月までに目標を2000人上回る約1万2000人が来場。同社はグッズショップを拡大するなどし、今季の来場者増に期待を寄せている。

「直江津D51レールパーク」のD51と転車台、扇形庫
DSC_9136

レールパークは、圧縮空気で動く蒸気機関車(SL)D51形の往復約500mの乗車体験や、全国的にも珍しい扇形の機関車庫「扇形庫」、機関車の方向転換のための転車台が目玉。同社は「鉄道の町・直江津」の活性化を目指し、大阪の鉄道輸送会社からデゴイチを借り受け、直江津駅に隣接して2021年4月29日に施設をオープンさせた。

今シーズンの営業に向け、足場が悪かった扇形庫の床にアスファルト舗装を施し安全性を高めたほか、展示している旧国鉄製413系車両内にあったグッズショップを移転させ、面積を広げた。グッズショップ奥には鉄道玩具のプラレールを展示したキッズスペースも設けた。入場券に付いているチケットを引き換えに楽しめる「エンジョイコーナー」は、「線路の石の缶詰作り」をイベント開催時のみとし、代わりに懐かしいスマートボールゲームと「ガチャガチャ」にした。

移転して面積を拡大した「グッズショップ」
DSC_9171

エンジョイコーナー
DSC_9164

同社によると、開園1年目の来場者の約7割は家族連れで、30〜40代の保護者が子どもと一緒に来場するのが多かったという。新型コロナの影響もあり、上越地域と県内客が3分の1ずつだった。新型コロナの感染が収束すれば、団体客など県外からの来場にも期待が高まる。

園長を務める春田啓郎営業部長(70)は「鉄道マニアが多いと予想していたが家族連れが多く、手応えを感じている。大儲けはできないが、お客様に上越に来ていただき、宿泊や土産でお金を落としてもらう。積極的に営業展開していきたい」と意気込んだ。

レールパークは12月上旬までの主に土日祝日に開園する。営業時間は午前9時45分から午後4時30分まで。入場料金は中学生以上1000円、3歳以上700円、3歳未満は無料。入場券は当日に現地で購入する。

案内看板なども新調した
DSC_9176

▽「直江津D51レールパーク」https://www.naoetsu-d51-railpark.com/

直江津D51レールパーク