上越市教育委員会は2023年4月27日までに、市内で最も児童数が少なく全学年が複式学級となっている市立諏訪小(同市上真砂)を市立戸野目小(同市戸野目)に編入統合する方針を決めた。早ければ2025年4月に統合する。
諏訪小の本年度の児童数は26人で、新入生は2人だった。市教委は2020年度から保護者へのアンケート調査や意見交換を重ねており、保護者からは早急に近隣の学校と統合して適切な学習環境を求める声が上がっていた。
市教委によると、近隣にある3校の本年度の児童数は戸野目小が130人、上雲寺小82人、高士小46人。戸野目小と統合した場合、市教委が定めた学校適性配置基準の1学級20〜30人と、重点取り組みの1学年1学級が維持できるという。また戸野目小は同校から約3kmの距離にあり、3校の中で最も近い。先週開催された同校のPTA総会では、市教委の方針に保護者から異論の声はなかったという。
市教委は今後、同区の地域協議会や町内会長協議会、保護者などの意見を聞きながら統合に向けた検討を進める。
諏訪小は1901年(明治34年)創立。1955年の旧諏訪村の分村合併までは「上真砂小学校」という校名だった。ピーク時の1944年の児童数は305人(高等小学校除く)だったが、近年児童数の減少が続き、2022年度からは全学年が複式学級となっていた。
上越市内では三和区の美守小、上杉小、里公小の3校の統合と、三郷小の南本町小への統合も検討が進められており、いずれも諏訪小と同様に最短で2025年4月の実施を目指している。