特殊詐欺被害対策としてNTT東日本は、70歳以上の高齢者がいる世帯を対象に、電話をかけてきた相手の番号を表示する「ナンバー・ディスプレイ」を2023年5月1日から無料にする。電話による申し込みを受け付けている。うその電話で被害に遭う高齢者が多いことから、知らない電話番号からの不審電話に注意を払ってもらう。
無料化の対象は、固定電話の70歳以上の契約者または70歳以上の人と同居している契約者。月額利用料(440〜660円)と工事費(2200円)が無料になる。電話番号を非通知でかけてきた相手に、電話番号を通知してかけ直すよう音声メッセージが流れて着信を拒否する「ナンバーリクエスト」(月額220円、工事費2200円)も無料にする。
申し込みは、NTT東日本特殊詐欺対策ダイヤル0120-722-455。インターネット(加入電話・INSネット利用者https://web116.jp/phone/、ひかり電話利用者https://flets.com/)でも5月1日から申し込みを受け付ける。すでにサービスを利用している人も申し込みをすることで無料になる。
このほかAI(人工知能)を使った特殊詐欺対策サービス(月額440円〜、工事費4400〜8800円)は人数、期間限定で無料にする。同サービスは通話録音機能付き端末(特殊詐欺対策アダプタ)に録音した通話録音データをクラウドに転送してAIで解析することで、特殊詐欺などの疑いがある場合に、事前に登録した電話番号やメールアドレスに注意喚起を通知するもの。電話を受けた高齢者や家族が詐欺の危険性を察知できるという。
特殊詐欺対策サービスの無料期間は5月1日から2025年3月末までで、NTT東日本管内で先着5000人限定。申し込みは5月1日からで、NTT東日本特殊詐欺対策サービス受付センタ0120-252-373。