上越市の高田城址公園の桜が開花 観測史上最も早く3月25日開花宣言

「第98回高田城址公園観桜会」(2023年3月29日〜4月12日)の開幕を前に、新潟県上越市の高田城址公園に立つ調査木のソメイヨシノが3月25日、開花した。昨年より13日、平年より12日早い。3月25日の開花は高田での観測史上最も早く、これまでの3月27日より2日早まった。

観測史上最も早く開花した調査木のソメイヨシノ(25日午後1時30分頃撮影)

開花宣言は、観桜会を主催する上越観光コンベンション協会と、同公園の桜の保全などに取り組む環境ボランティア団体「エコ・グリーン」(鈴木敏男代表)が行っている。公園内の忠霊塔前に立つ樹齢約100年のソメイヨシノを調査木に、5、6輪以上の花が咲いていることを開花の目安としている。

21〜23の3日間で気温の高い日が続いて開花が進んだことから、当初26日に開始予定だった調査を25日に前倒しして実施。同日は朝から曇り空で、時折小雨が降るあいにくの天候となったが、午後1時30分に10輪以上咲いていることが確認され、開花宣言となった。

開花した花を数える鈴木代表(右)ら

鈴木代表によると、3月上旬から暖かい日が多く、開花が早まったと考えられるという。「23日は朝から暖かい南風が吹いて一気に開花が進み、24日には1、2輪見られた。来週末にかけて見頃になるのでは」と話していた。

同協会の南博幸常務理事兼事務局長は「開幕から見頃となり、満開、散り果ての桜吹雪と会期中に移り変わりを楽しめるのでは。飲食の制限もなく、昔の観桜会に戻ったように宴会も含め楽しんでほしい」と呼び掛けている。

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