上越市の観桜会で来場者をおもてなし 観光ボランティアガイドが開幕前に事前研修会

新潟県上越市で2023年3月29日に開幕する「第98回高田城址公園観桜会」(〜4月12日)で来場者をもてなす観光ボランティアガイドの事前研修会が21日、会場となる同公園で開かれた。ガイドたちは観光案内に必要となる桜の歴史や種類、生態などについて講師から学んだ。

講師の青木さん(手前)から桜の生態などについて学ぶガイドたち

観光ボランティアガイドは同市を訪れる人々に上越の良さなどをピーアールするために活動。2001年度からスタートし、現在は30代〜80代の44人が登録する。毎年春の観桜会では、県内外のツアー客らに向け、公園の歴史や桜についてのガイドを担当しており、会期前にはガイド同士で会場の見どころを話し合ったり、観光ガイドとしてのマナーなどを学んだりするほか、現地での事前研修会を実施している。

現地研修会には38人が参加し、市内の環境ボランティア団体「エコ・グリーン」の青木ユキ子さんから桜について学びながら約1時間半をかけて園内を巡った。

新たに植えられた品種「ジンダイアケボノ」について知識を深めた

青木さんはクイズ形式で桜の解説をしたほか、新たに植えられた桜の木を前に「(園内は)ソメイヨシノが多いが、最近はソメイヨシノよりも病気になりにくく、花の色が濃いめの品種『ジンダイアケボノ』を植えることもある」と述べ、特性や育て方の注意点などを説明。桜と高田城三重櫓を撮影するためのベストスポット紹介、忠霊塔前にそびえる桜が開花調査木となった経緯などについて解説し、ガイドたちは熱心にメモを取ったり、青木さんに質問したりしていた。

膨らんできた開花調査木のつぼみ(21日午前11時頃撮影)

今年から観光ガイドとして活動する市内の男性(67)は「昔の職場の先輩から誘われた。桜は見るだけだったが、これからは人に伝えるために勉強も必要になる。(ガイドの活動で)上越を訪れるリピーターが増える足ががりになれば」と話していた。 

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