立憲民主党の泉健太代表が2023年3月19日、新潟県議選上越市選挙区の同党推薦の新人候補予定者の応援に上越市を訪れ、2か所で演説した。野党第1党の党首が同市で演説したのは、2014年の民主党・海江田万里代表以来。
前日に新潟市でも街頭演説を行った泉代表は、午前10時過ぎに上越市下門前のかに池交差点近くに現れ、支持者や聴衆約300人(主催者発表)を前にマイクを握った。
国会での新年度予算審議に触れ、「岸田さんはなんとなくソフトで優しく見えるが、実際に進めようとする政策は予算に表れている。ウクライナ情勢の中、現実的な防衛政策を考えていきたいが、防衛だけでは国の安全保障は成り立たない。経済、職業、エネルギーの安全保障も必要」と、防衛費の大幅増額を批判した。防衛費の26%アップに比べて子育て予算は2.6%しか増加していないとして、「国の守りも大事かもしれないが、若い人が住みやすい、子どもを産みやすい町を作ることが大事。30代、40代が鍵となり、税金の使い方や着眼点を変えていく」と力説した。また現状での原発再稼働に疑問を投げ掛け、県の再生可能エネルギー関連予算の増額を訴えた。
泉代表は10分ほど演説した後、市内を街宣しながら移動し、大貫4のナルス高田西店付近でも街頭演説を行った。