妙高市立小学校のスクールバスで児童の降ろし忘れ 車内確認怠る

新潟県妙高市は2023年3月9日、市立新井小学校の下校時のスクールバスで、眠っていて降り忘れた児童が車内にいるのに気付かないまま、納車場所まで行く事故が発生したと発表した。

市によると、3月2日午後3時10分頃、マイクロバスで20人ほどの児童を送っていたところ、1年生男児が眠ってしまい、降りる予定の停留所で降りなかった。その次の停留所で、別の子供の迎えに来ていた保護者が、いつもは乗っていない児童がバスに乗っていることに気が付き学校に連絡。学校からバス運行業者に連絡したが、バスが運行中だったため業者から運転手に連絡がつかず、納車場所で運転を終えた後に車内で運転手が連絡に気が付き、男児を発見した。男児はバスで同日午後4時10分頃に自宅まで送り届けられ、運行業者と学校が男児の保護者に謝罪したという。

市は今回の事故の原因として、最終停留所で運転手が行うべき車内確認を怠っていたこと、緊急時の運転手への連絡体制が機能しなかったことを挙げた。再発防止策として、市では車内確認の徹底を改めてバス業者に指導し、緊急時の連絡体制を見直すほか、準備ができ次第置き去り防止装置を設置するとしている。