氷点下の極寒のなか、滝に打たれ心身を清めるというみそぎ(禊)が2011年1月11日の早朝、上越市名立区谷口の天王滝で行われた。名立区の有志で結成する赤野俣みそぎ会(高橋武司会長)の男衆6人が鉢巻、下帯、ぞうりだけを身に着け、落差20mの滝に打たれた。寒中みそぎの模様は、NPO法人かみえちご山里ファン倶楽部の渡邉恵美さんが動画撮影し、このほど「上越タウンジャーナル」に届いた。
今年は糸魚川市筒石の水嶋礒部神社の船玉祭や、上越市西横山の小正月行事でみそぎ行事が行われたことに触発され、同会が約10年ぶりに復活させた。
当日午前7時の気温は上越市高田が氷点下2.7度、糸魚川市能生が氷点下1.8度。直前まで雪がちらつき、肌を刺すような寒さとなった。
同区東蒲生田の諏訪神社宮司で、県神社庁のみそぎ指導者である同区赤野俣在住の二ノ宮照男さんが指導し、正式な作法にのっとって行われた。
3人ずつ交代で滝の水に打たれる所作を3回繰り返した。二ノ宮司は「1回30秒ほど滝に打たれる予定だったが、15秒ぐらいが限界だった。来年も実施したい」と話していた。