城戸陽二新妙高市長が初登庁 “妙高市第二章”へ子育て支援や新図書館等複合施設建設に意欲

先月の選挙に初当選した新潟県妙高市の城戸陽二市長(55)が2022年11月25日就任し、市役所に初登庁した。職員約150人に出迎えられ花束を受け取ると、職員への訓示や就任後初の記者会見に臨んだ。

職員から出迎えられ花束を受け取る城戸陽二新市長

“妙高市第二章”へ城戸市長訓示

職員の歓迎を受けた後、早速庁議に出席し、幹部職員20人に訓示。その後コラボホールで行われた職員への市長訓示には、約130人が参集した=写真=

城戸市長は20年にわたった前市政に触れながら、「進んでいるプロジェクトも含め、今の市政を継続する」とした上で、新市政を“妙高市第二章”と位置付け、「これからの時代の新たな課題に対応していかなければいけない。全身全霊を尽くす」と意気込みを語った。

新型コロナウイルスによる市民生活、地域経済への影響、円安による物価高、燃料費の高騰、人口減少問題などの市が抱える課題を上げ、解決のためには「市民の協力、参加が不可欠」と述べた。行政に関心を持ってもらうため、「職員一人一人が今まで以上に地域に出ましょう。膝を突き合わせて、市政の重要な課題について一緒に話して、考えましょう」と呼び掛けた。

また「仕事を成し遂げる上での夢を持って。ぜひこの機会にもう一度自分自身を見つめ直してほしい」と話し、「市民主役の市、市民を巻き込んで解決していく市にする。一緒になってこれからの新しい妙高を作り上げてほしい」と力を込めた。

子育て支援や新図書館等複合施設建設に意欲

職員への訓示を終え、記者会見に臨んだ城戸市長は、「市民の生命と財産を守る重責を改めて実感した。市民と約束した公約を実現すべく、市役所を上げて取り組みを進めたい」と切り出した=写真=

まず着手したいことについては「人を育てること」とし、公約に掲げた「こども家庭センターの設置」「給食費の無償化」、子供への投資とする「新図書館等複合施設建設」の三つを挙げ、「新年度予算に反映できるよう調整していきたい」。選挙の争点の一つとなった新図書館等複合施設の建設については、十分に理解を得られていない部分もあるとして「地域に出向いて、市民が納得をする説明をしていく」と、推進に意欲を見せた。

課題とする新型コロナウイルス対策については、「感染の徹底的な対応と、経済対策の両面を国との情勢を見ながら対応していきたい。第8波が来ると言われている中で、バランスを見ながら経済を回していかなければならない」。大雪が予想される今冬については、「雪は妙高市の持っている宿命。選挙期間中も除雪に関する要望がたくさんあった。この冬から即座に対応できるものがあるか、早急に所管課と対応を詰めて、万全な態勢を敷きたい」と述べた。

またアフターコロナにおいてのインバウンド回復にも前向きな姿勢を見せ、「観光面は妙高だけではインバウンドに対応できないので、広域的な連携は必須」と言い、上越市や糸魚川市などとの連携も強めていく考えを示した。

市長室のいすに座り、笑顔を見せる城戸市長

城戸市長の任期は2026年11月24日までの4年間。