降雪に備えブロンズ像も冬支度 上越市の高田城址公園で冬囲い作業進む

降雪シーズンを間近に控え、新潟県上越市本城町の高田城址公園で2022年11月16日、ブロンズ像の冬囲い作業が始まった。冷たい風が吹く中、市職員らが慣れた手付きで丸太などを組み、冬支度を進めていった。

冬囲い作業が進む高田城址公園のブロンズ像

冬囲いをするのは、西堀遊歩道沿いブロンズプロムナードの16基、噴水広場東側にある同市出身の彫刻家、岩野勇三ブロンズコーナーの10基の計26基。雪の重さによる倒壊を防ごうと、例年11月中旬から開始し、同公園の冬の風物詩としても親しまれている。

初日は公園管理人と、シルバー人材センター会員の7人で実施。像に合わせて囲いのサイズを変えながら、丸太で支柱を組み、周りを竹で覆って力強く縄で固定していった。1基につき15〜20分ほどで完了させた。

像に合わせてサイズを調節しながら組んでいった

囲いをした後も像を鑑賞できるようにと、正面を開けるのが特徴で、公園管理人の宮崎直樹さんは「一般家庭ではあまり見ることがなく、珍しい冬ならではの光景なので、散策に訪れた人には普段と気分を変えながら楽しんでほしい」と話している。

このほか公園内では10月下旬から、サツキやツツジなどの低木約5000本をはじめ、看板や照明の囲いも行われている=写真=。ベンチや水飲み場の水道には、除雪の際の目印として竹が設置され、公園全体が冬の装いとなっている。

作業は12月上旬まで続く予定。