上越市の3セク酒蔵「よしかわ杜氏の郷」地元吉川区の源建設に売却へ

新潟県上越市は2022年11月14日、経営不振で民間譲渡先を公募していた同市の第3セクターの酒蔵「よしかわ杜氏の郷」(吉川区)について、地元吉川区の建設業、源建設を売却の優先候補先に決定したと発表した。市は同社の82%の株式を保有しており、年度内をめどに全株式の譲渡契約を結ぶ予定。

上越市吉川区の「よしかわ杜氏の郷」

よしかわ杜氏の郷は1999年に旧吉川町が設立したが経営不振が続き、市は2021年12月に民間譲渡の方針を示し、今年7〜10月に譲渡先を公募していた。公募の対象は国内に本社がある企業で、同区内や市内の企業が地域性で優位となる評価基準を設けた企画提案型のプロポーザル方式で実施した。

同市産業政策課によると、4者から応募があり、今月6日に外部委員で構成する選定委員会が審査し、源建設を選定した。同社は建設事業のほか、農業事業としてコメやサツマイモ、ブルーベリーなどの栽培を行っている。

市は今後、譲渡条件などの交渉を開始し、関係者への説明ののちに契約手続きなどを行う。

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