上越市の一家5人が自宅敷地の毒キノコ「コレラタケ」で食中毒

上越保健所は2022年11月8日、新潟県上越市の一家5人が自宅敷地に生えていた毒キノコの「コレラタケ(ドクアジロカサ)」を食べ、食中毒の症状が出たと発表した。このうち20代〜30代の女性2人は医療機関を受診し治療を受けた。患者は快方に向かっている。

患者宅の敷地内から採取したコレラタケ(上越保健所提供)

同保健所によると、食中毒と断定されたのは30代〜60代の男性2人と20代〜60代の女性3人の家族5人。5日に自宅敷地内で食用のナラタケと間違い採取したコレラタケを、同日午後6時頃に自宅できのこ汁にして家族5人で食べたところ、翌6日の午前6時頃から全員が下痢や腹痛を発症した。このうち20代〜30代の女性2人が翌7日に医療機関を受診した。

専門家が患者宅に残っていた調理前のキノコと敷地内から採取したキノコを調べ、有毒なコレラタケと確認した。患者家族は毎年、自宅敷地内でキノコを採取し食べていたという。

コレラタケは傘は2〜5cmで、朽ち木や木材チップなどに群生する。摂取してから6〜24時間後に嘔吐(おうと)や腹痛、下痢などコレラに似た症状が出ることから、名付けられたという。

県は10月24日に「毒きのこ食中毒注意報」を発令しており、注意を呼び掛けている。