建築工事の際に出る木の端材や古材を使った生活を彩る雑貨などの展示販売や、木材を使ったものづくりのワークショップなどを行う「atelier lemon(アトリエ レモン)」が新潟県上越市清里区馬屋にオープンした。2022年11月11日まで初のイベント「暮らしのマルシェ」を開いている。木製端材雑貨やアップサイクル製品、ハンドメイド雑貨、天然石アクセサリーなどの展示販売のほか、上越よみうり紙面日曜版4面で今年1月まで連載していた「マンガ 四季歳々 seasons」のイラスト原画を展示した「ほっこり原画展」が行われている。入場無料。
清里区みらいの建築業「こやまホーム」(小山春三代表)が区内にある作業場の2階を改装し、開設した。本来は捨ててしまう木の端材や古材などを使った商品を作るなど、環境にやさしい自然のものや昔懐かしいもの、温もりや癒やしを感じさせるものなどを展示販売するほか、イベントなどを通し、地域活性も狙う。同市の中小企業等イノベーション推進補助金を活用した。
イベントでは桜の床材を使ったコースター、カッティングボード、ウッドプランター、つみきなどの木製端材雑貨をはじめ、バッグやポーチなどのアップサイクル製品、コスメや米ぬかカイロ、アロマ、天然石アクセサリー、ハンドメイド雑貨を展示販売。子供が遊べるスペースもある。
イラスト原画展は上越よみうり紙面で1996年4月から、今年1月までの約26年間連載していたコーナー「四季歳々」で掲載した原画作品の一部を展示。妙高市在住の夕さん(ペンネーム)が担当し、クリスマスやひな祭り、子供の日といった季節の行事や、観桜会など、上越市で開催されるイベント、衣替えや高校受験など、家庭生活での一コマなど、世相を描いてきた。途中、コーナータイトルの変更やカラー版への移行もあったが、全924回を連載した。夕さんは「原画を見た方もほっこりし、癒やしの一つになればうれしい」と話している。
イベント期間中、5日はハンドマッサージ、キッチンカーで米粉オムレット販売が、6日はたこ焼き屋台の出店、木のガーランドやプランタースタンド作りなどのワークショップが予定されている。
アトリエの担当、小山絵里子さんは「環境に優しいものに興味のある方が多いと感じています。同じ思いを持つ人たちとつながり、今後も活動していけたら」と話している。なお、イベントの売り上げの一部は日本ユニセフに寄付するという。
暮らしのマルシェは午前10時から午後4時まで。アトリエ近くに臨時駐車場もある。問い合わせはこやまホーム025−528−7507。インスタグラム(@atelier__lemon)。