排水路の詰まり防ぐ「消融雪消網板」21枚盗まれる 上越市

新潟県上越市は2022年10月27日、投雪による排水路の閉塞を防ぐため、排水路内に設置する鉄製の「消融雪消網板」21枚が、市内2か所の保管場所から盗まれたと発表した。

消融雪消網板の設置例(上越市提供)

消融雪消網板は、1枚150cm×80〜100cm、重さ約40kgで、同市では810枚を所有し、市内5か所の設置請負業者で保管している。毎年降雪期のみ市内5か所の排水路に設置しており、今年も降雪期を前に設置業者の大和土建工業が10月26日に同市大貫の資材置き場を確認したところ、保管していた95枚のうち14枚がなくなっていることに気付き、市に連絡した。これを受け、市ではほかの業者にも保管状況を確認。澤井商事の三和区野の資材置き場でも、保管していた177枚のうち7枚が盗まれていることが発覚し、市は27日午後1時頃に上越警察署に被害を申し出た。

市によると、盗まれた時期は、資材置き場に搬入された今年3月22日から、被害が発覚した10月26日までの間。盗まれた消網板はいずれも予備分のため、今冬の設置作業に支障はないという。消網板が盗難被害に遭うのは初めてで、いずれも購入から30年ほどが経過し現在は販売されていないため、被害額は不明。