高田公園ボート転覆死亡事故で同乗者と業者に賠償命令 新潟地裁高田支部

新潟県上越市の高田公園(当時)で2016年4月にボートが転覆し、高校生が死亡した事故で、遺族が上越市や貸しボート業者、同乗していた同級生らに対して合計1億249万円の損害賠償を求めていた訴訟の判決が2022年9月28日、新潟地裁高田支部であった。富岡貴美裁判長は、同乗していた同級生1人と貸しボート業者に対し、合計3814万円の支払いを命じた。公園を管理する上越市と同乗していた同級生の両親については、過失はないとして請求を棄却した。

2016年4月3日午後6時15分頃、高田城百万人観桜会が開かれていた同公園の内堀で、高校生4人が乗った貸しボートが転覆。全員が堀に投げ出され、このうち3人は無事だったが、同市北城町3の井口輝さん(当時15)が死亡した。

判決は、同乗していた同級生1人について、死亡した井口さんと一緒にボートを揺らしたことが死亡事故の一因と認定。貸しボート業者については定員3人のところ4人の乗船を容認したことを過失として認定した。

中川幹太市長は「亡くなられたご子息及びご遺族に対し、心より哀悼の意を表します。判決内容は、市の主張が認められたものと認識しております。今後も事故の再発防止に向けて不断に取り組んでまいります」とのコメントを出した。

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