今冬は低温、多雪傾向 北陸地方の寒候期予報 ラニーニャ現象3年連続

新潟地方気象台は2022年9月20日、新潟県を含む北陸地方の今冬(12月〜来年2月)の寒候期予報を発表した。日本に寒気が流れ込みやすくなるラニーニャ現象が冬にかけても続き、今冬は低温、多雪傾向になると見込まれる。冬にラニーニャ現象の影響を受けるのは3年連続となる。

寒候期予報(12〜2月) 低温、多雪傾向

ラニーニャ現象は、南米ペルー沖から太平洋にかけての赤道周辺海域の海面水温が低くなる現象。現象が続くと、上空に吹く強い偏西風が日本付近で平年よりも南に蛇行するため、冬は日本に寒気が流れ込みやすくなる。このため今冬は東、西日本を中心に冬型の気圧配置が強く、寒気の影響を受けやすい。北陸地方の気温は平年並みか低く、降水量と降雪量は平年並みか多くなると予想される。

同気象台は、早い時期の積雪や大雪などへの備え、最新の気象情報への留意を呼び掛けている。

3か月予報(10〜12月) 10月は高温で気温差大きい

同日、3か月予報(10〜12月)も発表された。期間の前半は全国的に暖かい空気に覆われやすく、10月は平年より気温が高い。後半は東、西日本を中心に冬型の気圧配置となり、12月の気温は平年並みか低い。

月別の予報は次の通り。

【10月】天気は数日の周期で変わる。気温は高く、降水量はほぼ平年並み。
【11月】平年と同様に曇りや雨の日が多い。気温、降水量はほぼ平年並み。
【12月】冬型の気圧配置になりやすいため、平年に比べて曇りや雨、雪の日が多い。気温は平年並みか低く、降水量は平年並みか多い。