結婚式場の大聖堂を大学活動に活用 上教大と平安セレモニーが協定締結

新潟県上越地域で冠婚葬祭業を営む平安セレモニー(青木省一社長)は2022年8月29日、同社が所有する上越市大道福田の結婚式場「ザ・グランスイート」の聖パトリック・アルカディア大聖堂を無償で貸し出す連携協定を、上越教育大学と締結した。学生や教職員によるコンサート、講演会の会場として地域に開くことで、施設を広くピーアールしたい考えだ。

調印を交わした青木社長(左)と林泰成学長

挙式以外で訪れる機会が少ない大聖堂を活用し、学生活動や地域活性化に貢献するとともに、市民らに施設を知ってもらおうと同社が昨年12月に提案。学生や教職員が非営利目的で利用する際に無償で貸し出す。

同大によると、音楽コースで声楽、ピアノなどの楽器を学ぶ学生や教職員のコンサート、アカペラなどサークル活動の発表、講義や講演会での利用を検討しているという。

大聖堂で行われた締結式

聖堂内で行われた締結式で、同大の林泰成学長は「施設を無償で利用できるのは大変ありがたい。学生の演奏など発表の場が必ずしも音響設備の整っている施設とは限らず、施設料の負担が難しいという現状もあった。さまざまな活動が行えることを楽しみにしている」とあいさつした。

青木社長は「結婚式、披露宴の場として特化しており、招待されたお客様のみがご利用いただいている。さまざまな方に施設を使用していただく中で施設を認知していただければうれしい」と話していた。

声楽専門の上野正人教授による記念演奏も行われた