水上バイクが引っ張る浮き具から転落 長野市の34歳女性が一時意識失う

上越海上保安署によると2022年7月31日午後1時前、新潟県上越市のなおえつ海水浴場沖で、水上オートバイがけん引していた浮き具に乗っていた長野市の夫婦が海中に転落する事故が発生した。妻(34)が一時意識を失うなどし上越市内の病院に救急搬送されたが、命に別条はない。

夫婦が乗っていた4人乗りの浮き具(上越海上保安署提供)

夫婦は同日午後0時40分頃から、友人2人が乗る水上オートバイにロープでつながれた直径約170cmの4人乗りの円形浮き具に乗り遊んでいた。沖合約250mの海上で左右に旋回しながら航行していたところ、カーブで夫(44)が海中に転落し、浮き具のバランスが崩れたため妻も続いて転落した。2人とも救命胴衣を着用していたが、妻が意識を失い、海面にうつ伏せのまま浮いていたため、夫が仰向けにして気道を確保し胸を叩いたところ、意識を取り戻した。海岸に戻った後、妻が嘔吐したため夫の友人が119番通報した。

妻は搬送先の病院で検査を実施したが異常はなく、意識がなくなった原因は、医師によると海中転落した際の脳しんとうとみられるという。

同署によると、事故当時、水上バイクは時速約20kmで走っていたとみられ、スピードはそれほど早くなかったという。

当時の天候は晴れ、北西の風3m、風浪0.5m、視程良好だった。

浮き具をけん引していた水上オートバイ(同)

事故現場付近